バレエ漫画を読む人のなかで、作中に出てくるバレエを実際に見たことのある方は、読みながら(ああ、あの場面ね)と頷きながら読まれることでしょう。が、多くの読者は、私と同様に、バレエ自体にはそれまで興味がなかったり、興味があっても見る機会に恵まれなかったりなどで、実際のバレエは知らないという方も多いのではないかと思います。
この紹介文は、そういう方の為に資料をひっくり返しながらまとめたもので、あくまでも漫画読みの為の元ネタ資料、参考資料としてのものであります。なるべく複数の資料を照合して、作品を読む上で参考になるように心がけましたが、分かりにくい点があればご容赦下さい。
また、これを読んで関心をもたれ、もっと詳細な内容が知りたいという方は下記に挙げた参考資料を直接お読みになることをお勧めします。
特に新書館の資料が一冊で代表的なバレエ紹介が詳細にまとまっていて参考になりました。
そして、実際のバレエも観賞したい、というお気持ちが芽生えれば、それに越したことはないと思う次第です。
また、「内容」としてまとめたものは、版がいろいろあるものについては普及版的なもので、細かい点についてはそれぞれ異なることが多いと思われますので、おおまかな筋を知る上で参考になれば、ということで作業しました。
自分が見た物とは違う、ということもあろうかと思いますが、あくまでも「大体のあらすじ」としてご了解下さい。
●参考資料
『キーワード事典 バレエ・ダンスの饗宴』(キーワード事典編集部編/洋泉社)
『バレエ・101物語』(ダンスマガジン編/新書館)
『ダンス・ハンドブック』(ダンスマガジン編/新書館)
上記3冊と各バレエ音楽CDのライナーノーツを主に資料に致しました。
●その他
『Made in Rondon』(熊川哲也/文藝春秋社)
『バレエの現代』(三浦雅士/文藝春秋社)
『闘う白鳥』(マイヤ・プリセツカヤ/文藝春秋社)
『踊る世紀』(鈴木晶/新書館)
『キエフ・バレエ くるみ割り人形』(薄井憲二/音楽の友社)
『プリマ誕生 森下洋子』(岩波書店)
『バレリーナの情熱』(森下洋子/大和書房)
『私を探す旅 イサドラ・ダンカンを追って』(松原惇子/文藝春秋社)
『カーテンコールのこちら側 高円宮親王対談集』(高円宮親王/流行通信社)
『Max Woldman on Dance』(マッックス・ウォルドマン/PARCO出版)
『谷桃子バレエ団の40年 1949〜1989+5』(谷桃子バレエ団/レオ企画)
『踊る大紐育 ある日系人ダンサーの生涯』(ソノ・オーサト/晶文社)
『コリオグラファーは語る 』(ダンスマガジン編/新書館)
『これだけは知っておきたい 世界の民族舞踊』(宮尾慈良/新書館)
『舞踊評論』(渡辺守章編/新書館)
『ニジンスキー 神の道化』(鈴木晶/新書館)
『ニジンスキーの手記』(ヴァーツラフ・ニジンスキー)
『バリシニコフ 故国を離れて』(ゲナディ・スマコフ/新書館)