バレエ作品紹介 16
パリの炎
フランス革命を題材に、バレエの舞台に革命そのものの描写を持ち込み、革命的情熱を描いた、ワイノーネンの名を不朽にした作品。
振付 ワシーリイ・ワイノーネン
演出 ラドルフ
音楽 ボリス・アサーフィエフ
台本 ウラジミール・ドミートリエフ ニコライ・ヴォールコフ
初演 レニングラード国立オペラ・バレエ劇場
1932年11月7日
作曲のアサーフィエフは「ラ・マルセイエーズ」を始めフランス革命当時の曲を盛り込みながら音楽を構成した。
〜内容〜
マルセイユの農家の兄妹、ジャンヌとピエールの父が警備兵に逮捕され、兄妹は革命の流れに巻き込まれていく。
ヴェルサイユの宮廷ではルイ16世と貴族達が宮中劇や舞踏会を催している。
士官や貴族達は革命を恐れ、民衆の勢力をつぶす計画を立てている。
それを偶然知った女優、ミレイユ・ド・ポワチエも民衆の側につき、広場に合流する。
夜のパリ。宮廷前に集まる民衆。パリ、マルセイユ、バスクの人たち。
民衆はヴェルサイユへとなだれこみ、歴史的な勝利を手にし、広場には革命を讃える歌が流れ、人々は喜びの中で踊り続ける。