File
No. 04 研究テーマ
萩尾作品におけるバレエ―萩尾「バレエ・パレット」を理解する試み―
VOl.3 『ローマへの道』
- s t o r y
-
自分の技術に自信満々のマリオは大手バレエ団ドミ・ド・リールに入団し、花形ダンサーを目指す。
彼は同期入団の中で一人取り残されていく焦りを感じ始めている。 そんな折り、養母の葬式で衝撃的な事実が。 母と息子の絆、愛と暴力、罪と罰・・といった重いテーマの中、 一人のダンサーが踊るために必要とした心の解放までの道を描いた力作。 |
作中で使われるバレエ作品
作中に出てくる実際にあるバレエ作品名を抜き出してみる。
(『ローマへの道』は小学館文庫/全1巻/小学館/
初版2000.9.10 でも読むことができます)
●バレエ作品はそれぞれ【図書の家/仮想書庫】のバレエ紹介のページにリンクしています。タイトルをクリックしてください。
バレエ作品名
|
登場ページ
|
内容 |
ライモンダ | ◎古典をドミがモダンとして新解釈のもと、まったく新しい演出で振り付けられる、という設定。 | |
P19 | 「秋の公演が決まった ド・リールの新作で現代版「ライモンダ」 ド・リールが語る新解釈 「ライモンダは夢見る学生で恋人の王子(学生)と サラセン人は同一人物のウラオモテという設定だ ライモンダは恋人を同一人物として統合できず 最後のマズルカのシーンでは発狂する」 |
火の鳥 | ◎古典をドミがモダンとして新解釈のもと、まったく新しい演出で振り付けられる、という設定。 | |
P98 | 「ラエラ!「火の鳥」のキャスト発表だぜ」 | |
P98 | 「ドミ・ド・リールお得意の古典のモダン化だ」 「王子はラスト火の鳥と結婚しちゃうのよ」 「王女様とじゃなくって?」 「王女と魔王は本当はひとつであるべき分断された人格で・・・」 「統合された人格が火の鳥だってドミの解釈なのよ で 金の卵を割ることですべてが新しく生まれ変わるの」 |
資料作成:天野章生/作成日:1999/9/29 更新2001/4/7