1997年『月刊アフタヌーン』冬の四季賞を受賞し、デビュー。98年より受賞作である「神戸在住」を連載開始。連載中の2002年に第31回日本漫画家新人賞を受賞。同作終了後は、同誌に読み切りとして2004年に発表した「巨娘」を2007年1月号より隔月連載中。
神戸にある大学の文学科美術学科の辰木桂を中心に、彼女の周りの家族、友人、知人そして神戸の街を描く。主人公の桂は家族の転勤で東京から神戸へとやってきた。95年1月17日に阪神・淡路大震災を体験した友人たち。この作品では現実と同じように震災は皆の記憶に刻まれている。感受性豊かな主人公の目線で、神戸の街とそこに暮らす人と心をじっくりと間近に見ることのできる作品。細やかな神戸ガイドにもなっている。2002年に第31回日本漫画家新人賞を受賞。